終わったはずの青春がまた、始まる。
μ'sに出会ったのは2013年の冬、スクフェスだった。
以前からリズムゲームが好きだった私はインターネットで見た広告の「リズムアクション」という言葉に惹かれ始めてみることにした。
これが私の「ラブライブ!」の始まりだった。
初めはキャラクターもストーリーも全く分からなかった。でも曲はすごく良かった。
そこから、全く気になってなかったアニメシリーズも観るようになった。
好きにならないはずが無かった。
まるで一緒に青春を追いかけているような、そんな気分になった。
それからはライブの試聴動画も観るようになった。
でもその時はまだ学生。ライブに行こうにも部活動があるし、お金もない。試聴動画で我慢していた。
そんな中、唐突に訪れたμ'sのFinalライブ。正直実感が湧かなかった。
その頃は部活動にかなり本気で、参加は諦めていた。
(その後近くの劇場でライブビューイングを行っていた事を知り、諦めたのを少しだけ後悔したりもした。)
気がついたら、μ'sのFinalが過ぎ去っていた。
後日公開されたFinalのBlu-ray試聴動画を見て1人涙を流した。
そして私のμ'sとの青春が、時間が、止まった。
その後「ラブライブ!サンシャイン!!」、そしてAqoursと出会った。
でも1話を観て、そこから観るのを止めた。
その時の私は、μ'sとAqoursを重ね比べてしまった。
今考えたらとても自分を怒りたくなる程だが、その頃の私はそれくらいμ'sが好きだった。
しかし、もう学生も卒業したある日。
Aqoursと出会う日が来る。
2期のアニメ放送前にAbemaTVでやっていた、1期の一挙放送だった。
2期もやるくらいなのか、ちょっと観てみよう。そんなくらいの理由だった。
見終わった頃には過去の自分の意志を悔やんだ。
μ'sとAqours、全く違った。
追いかけているもの。
結末。
音楽。
何ひとつ違った。
そして、AqoursとSaint Snowが大好きになった。
そこから私の新たな青春が、時間が、動き出した。
しかも前は学生で追いかけるのに制限があったが、今は社会人。
自分の限界まで追いかけた。
ついにはライブにまで参加した。
初めて参加したのは函館UC。
ライブってこんなに楽しいものなのか、素晴らしいものなのかと感じた。
同時にすごく感動した。涙も流した。
そして、現地だからこそ感じられるものもあった。
熱量。
想い。
力。
すごく色々なものに惹かれた。
色々な人にも出会って、私の中で「仲間」と呼べる人も出来た。
函館UCから始まり、3rd、4th、5th、それ以外も。沢山の出会いがあった。
そして、次の夢と出会った。
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の9人。
私は学習しないから、最近までAqoursに夢中になりすぎて虹ヶ咲学園のみんなに振り向きもしなかった。
でも、仲間の熱量がきっかけで目が向いた。出会うことが出来た。
まだライブには行けていないが、Blu-rayは買って観た。
そして未来へ繋がるトキメキに出会った。
μ'sともAqoursとも違うトキメキ。
好きになるに決まっていた。
早くそのトキメキを現地で受け取りたい。
素敵な第2の青春を追いかけている時にとんでもない事が起きた。
3年以上前から止まってしまった私の青春が、時間が、動き始める音がした。
μ'sに会える。
Aqoursと。
一緒に会える。
あの頃の私に
「Aqoursが大好きだよ。」
「もっと素敵な世界が、仲間が、待ってるよ。」
「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会なんてグループも出来るんだよ。」
「虹ヶ咲のみんな、すごくトキメキをくれるんだよ。」
「μ'sにまた、今度は現地で会えるんだよ。」
なんて言っても絶対に信じてもらえない。そんな夢のような事が起きた。
正直今でも信じられない。でもこれが現実みたいで。
だって今東京行きの飛行機に乗ってるもん。
だって明日にはライブが始まるもん。
だって今涙を流してるもん。
現実だから、今やるべきことはこれだけ。
2日間誰よりも楽しもうじゃないの。
沢山の仲間と語り合おうじゃないの。
みんなで好きをぶつけ合おうじゃないの。
終わったはずの青春、また始めようじゃないの。
素敵な2日間にしようじゃないの!!
終わらない青春をさいたまスーパーアリーナで!!!
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今まで出会ってくれた全ての人へ、仲間へ。
まずは私と出会ってくださりありがとうございます。
みなさんのお陰でラブライブ!シリーズへの愛がいつもいつも膨らんでいます。
みなさんがいなければ私はここまでラブライブ!シリーズを好きでいられなかったかもしれないと思っています。
本当にありがとうございます。
また、素敵な2日間がやってきます。
沢山の想いをぶつけ合って、語り合って、涙して、笑って。
そんなとても意味のある時間になると信じています。
最後に、μ'sのMOMENT RINGの歌詞を借りてこの言葉で。
『これからもどうぞよろしくね!』
姫。